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あほなあいつの話

六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond 撮影:高嶋清俊

この作品のベースとなっているのは『日本書紀』にも記された牡鹿と雌鹿の物語で、六甲山西側の麓にある夢野町という地名はこの牡鹿の夢が由来だとされています。展示空間に描かれているのは六甲山を訪れた女性の姿で、いるはずのない「彼」の痕跡を探すこの女性の回想と鹿の物語が並走するように進み、最後には両者が交差するという構成です。 
女性がつぶやく「あほ」、あらゆるニュアンスを包含する関西の風土が生んだこの「あほ」という言葉からは、愚かな選択に対する失望といった感情だけでなく、共感する心や慈しむ眼差しも同時にうかがえるのではないでしょうか。 
 ー六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond 展覧会カタログ より

 
六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond